2010年7月5日月曜日

(新しい本(スクリーン ♪

     「スクリーン」


うす暗がりの映画館では
スクリーンの登場人物だけが
光源になっている

俳優たちが発する感情と
観客の気持ちがつながったり
離れたりを繰り返し
ざわめきが広がっていく

生命の光が動いている
スクリーンをじっと見ていると
私がみつめられている気がする
主人公と同化した瞬間に
大きなスクリーンは
自分の内側に入っていく
入り口になる

エンドロールが流れる前に
自分自身のストーリーを
完結させなければならない

さみしいエピソードが
多すぎる物語だったら
せめて最後だけは
ハッピーエンドにしたい

上映時間は限られている
このフィルムが回っている間に
降り積もる問題を解き明かし
クライマックスにすべりこむ

たくさんのメイキング映像が
目の前に浮かんでくる
あの時、あの場所では
もっと高まる演出を
もっと似合うサントラを
私は監督の視線になる

七夕の夜に現れた人が
私の運命の人だと気づいたら
キャスティングを変更
ストーリーはスピードをあげて急展開
このまま最終章を駆けぬけよう

あなたのスクリーンに
映し出されている私は
今、どんな表情をしていますか
現実のストーリーはいつも進行形だ

2 件のコメント:

  1. お~今度は映画館ですか♪
    何故か・・パクヨンハさんが浮かびます・・・。
    この詩だけで、たくさんの創造性が感じられます・。
    色々な光景が浮かびました♪
    すごい!!

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  2. のりのりちゃん
    いつも読んで下さって、どうもありがとう~♪
    映画は、上映時間のなかで、ドラマは放送時間のなかで、・・それぞれのストーリーが展開するけど、それを見ている私たちは、自分の時間の中で自分の物語を作っていくのですね♪一見、当たり前のようだけど、・。(*^_^*)
    何だか愛おしい気がするの・・。

    パク・ヨンハのことは、あまりにも意外な出来事だったので、茫然としてしまったね・・。背景には、いろいろなことがあったみたいだけど、生き部いて欲しかったな・・。優しすぎる人だったのか・・。

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