2010年5月6日木曜日

〇’第一詩集)新緑~♪


   「新緑」

暗褐色の樹皮が
すべすべになって
光りはじめるころ
かたい幹の深い奥で
思いつめていた心が
これ以上行き場もなくて
ぽっとはじけた

小さな音が
あたっりにひびき
世界が妖しく揺れている
樹木の心
樹木の夢
ちりちりと散らばって
木の内側をかけめぐる

地層の底から
こみあげてくる祈りのように
染み出して
樹形を描きながら
走りぬけ

木の先端まで
たどりついたものは
枝先からこぼれ
空気に触れるたびに
まっさらな緑の生きものに
変わっていく

あふれ出した
樹木の気持ちは
視線の向こうで
折り重なって
さざめきあって
まるい天空を覆い

風や日光を
そのまま映している

3 件のコメント:

  1. マイマイちゃんが書くと、木が、ほんとに人間のように生きているように感じる・・・♡
    表現豊かな詩ですね・・・♪
    う~ん・・・光合成・・・♪♪
    樹木の夢・・・
    樹木の心・・・
    だめだ・・・大ちゃんの2008EXのバチェラレットを思い出してしまう・・・
    あれも、木の命の曲でしたよね・・
    私の生命体という実をもぎとって・・心臓まで持っていくとか・・なんとかいう・・・
    いつも、ステキなポエムですね♪

    返信削除
  2. のりのりちゃん

    大ちゃんの「バチュラレット」は、そういう曲だったのですか♪
    さすがに詳しいね~♪
    不思議な空間に誘われてしまうような踊りでしたね~♪黒い衣装が妖しくて、ビョークの曲とバランス良くて・・。

    でも、私、実は、あの歌の内容、知らなかったので、さっき歌詞を見てきました~♪そうなんだ~♪女性が一本の樹木~♪という発想で描かれているのですね♪すごいっ♪迫力あるね~♪

    返信削除
  3. Yocchanさんのご友人の写真をお借りすることになりました♪
    県北の大空山のブナの木ですって~♪

    返信削除