2010年9月30日木曜日

〇<第一詩集)秋祭り~♪

     「秋祭り」

あなたのことを
思い浮かべるたびに
まっ青な空が揺れて
どこか知らない所へ
つきぬけてしまいそうな秋の日

ぽつんと地上に立っていると
水晶の珠の内側に
まぎれれ込んでいるようだ
つややかな光りの虹が
いくすじもいくすじも
飛び散って
心の底まで洗われていく

燃えたつ稲穂が
いちめんに広がって
からだの芯まで
秋の匂いに染まる頃
かなたから太鼓の音が
近づいてくる

地面を這うように
低く短調に続く音は
太古から響いてくる
あなたの鼓動の音に
似ているね

はりつめた空気が緩んで
にぎやかな声がはじけ
稲穂に寄り添いながら
秋祭りの御神輿が
ゆっくり通っていく

(いつか三日月の残る朝
稲の花が咲いた
小さくて消え入りそうな花なのに
ふしぎな精気にあふれ
あわく光っていた
稲穂の神さまは
その花あかりを目印に
天からまっすぐに降りてきて
うすい花びらに
そっと触れる)

ゆさゆさと実った稲穂の道を
祭りのざわめきが通りすぎ
空に消えていくと
大地も夢も掃き清められ
金色のキリンが
通ったあとのようだ

2 件のコメント:

  1. 素敵な詩~♪
    マイマイちゃん、凄く心に響いたよぉ(^^)
    金色のキリンが通ったあとのようだ・・・
    って、何か凄いね・・♪
    金色のキリンを想像してしまった・・・!!
    夢に出てきそう・・・。。。
    秋祭り・・いいねぇ・・・♪
    癒されるぅ・・・・。。。

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  2. のりのりちゃん
    いつも読んでくださって、コメント下さって、どうもありがとう~♪金色のキリンさんは、夢の中にあらわれたでしょうか♪
    収穫の秋、とても豊かなシーズンですね♪

    スケートアメリカも近づいてきましたね~!!
    タンゴやマンボの曲が、夢の中でも聞こえてくるよ~ん♪(*^_^*)

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