2022年8月26日金曜日

にじのおばあさん 2

       にじのおばあさん 2

「にじは おいしいだけじゃなくて

たべると たのしいゆめがみえるんじゃ」

ふたりは こっくり うなづいて

わくわくしながら きいていました


ほしのみはりを しながらも

ちきゅうのにじを いつも さがしているんじゃ

だからみつけると すぐに やってくるんじゃ」

「あっ だからさっきのにじも ニジラにたべられちゃったんだね

ニジラってめにみえないの?」


「そうじゃよ にじをたべているときに にじから

おっこちまったりするものも ごくまれに いてな」


「えっーにじから おっこちたニジラは

だいじょうぶなの」

「いや もうイッカクジュウざにはもとには もどれん

にんげんのなかまになってくらすことに なるんじゃ」


「ニジがでるたびに いえから とびだしては

そらをみあげているんじゃ」

「ニジラがおちんょうにねがったり

おちたら たすけなければならんのじゃ」


とつぜん かぜがふいてきました

おばあさんのぼうしが とばされてしまいました

 




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