2021年12月7日火曜日

短歌のコーナー

 えつ子さんの短歌コーナー

平成26年 年間歌集より


夕焼けに向かいて帰りのぺダル踏む

明日に続く空と思えり


にぎやかに年の数など言い合いて

節分の豆少しいただく


えんどうの垣結びゆく藁の香に

親しみつつも春まだ寒し


畑を打つ腰を伸ばさば昼の月

春浅き空に淡く紛るる


ひと鍬ずつ耕す畑に小鳥来て

親しげにおり虫探すらん


裸木の間に見ゆる白雲に

太陽が映ゆれば桜咲くごと


山深く峠の桜廃校の今も

村人に守られて咲く


春の泥匂う総出の川掃除

若者多く村活気づく


満月に財布かざせば

財うると聞けど月光ただ神々し


茹でかげん塩かげんよし枝豆に

日曜珍しく顔そろいたり




0 件のコメント:

コメントを投稿