えつ子さんの短歌コーナー
平成26年 年間歌集より
夕焼けに向かいて帰りのぺダル踏む
明日に続く空と思えり
にぎやかに年の数など言い合いて
節分の豆少しいただく
えんどうの垣結びゆく藁の香に
親しみつつも春まだ寒し
畑を打つ腰を伸ばさば昼の月
春浅き空に淡く紛るる
ひと鍬ずつ耕す畑に小鳥来て
親しげにおり虫探すらん
裸木の間に見ゆる白雲に
太陽が映ゆれば桜咲くごと
山深く峠の桜廃校の今も
村人に守られて咲く
春の泥匂う総出の川掃除
若者多く村活気づく
満月に財布かざせば
財うると聞けど月光ただ神々し
茹でかげん塩かげんよし枝豆に
日曜珍しく顔そろいたり
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