2012年3月27日火曜日

●(新しい本)ほのお~♪

「ほのお」

一冊の書物の中には
いくつものあかりが
ともっていて
ページを開くたびに
あたらしい光に
照らされる

ひとつひとつの言葉が
柔らかく燃焼しながら
発光しているので
暗がりが活気づいて
きれいな闇色に染まる

そのあいだを走り抜ける
光の方向を目で追うと
ずいぶん遠くまで
見わたせる

ボスコのランプ
カモンイスの猫の瞳
ノヴァーリスの花咲く樹
ファラデーのロウソク
バルザックの植物

書物からあふれ出る
さまざまな光は
飛び交いながらうずまき
大きな星雲になって
宙を漂ったり
地に降りて一輪の花になる

バシュラールが見つめ
夢想していた蝋燭の
つややかなほのおは
いつまでも燃え続け
今も、私たちの目の前で
揺らめいている

謎を持つ芳醇な言葉に
満たされていると
イマージュのほのおで
未知のお空間が
どんどん膨らんで
無限に広がっていく

2 件のコメント:

  1. マイマイちゃん、アカウント何とか作れました(汗)
    いつも、素敵な詩をありがとうございます♪
    マイマイちゃんの詩は、いつも上を向いて歩こう・・・的な説得力がありと思います(^^)
    炎は、何色かな・・って想像しながら読ませて頂きました♪

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  2. のりのりちゃん
    こんにちは♪
    そういえばサイトの表示が何か変化してますネ♪
    私もやっと来ることができました(*^_^*)
    上を向いて歩こう~~♪♪確かに、そうかもしれません
    この作品のイメージのもとになってるのは(バシュラール著「蝋燭の焔
    ほんとうに学生のころに使っていた本なのですが
    自分の詩作の原点になっているような気がしてるの・・・。
    そこからスタート!!って感じです
    実際にロウソクの炎を見ながら、書きました♪

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