「地球へ」
あなたと出会ったことが
ほんとうに良かったのか
どうだったのか
よくわからないまま時が過ぎ
わたしたち人類は
ここまでやって来ました
暗い宇宙にぽっかり浮かんだ
あなたの「姿」がとてもきれいだったので
おもわず見惚れてしまい
まっしぐらに駆け下りたのが
最初でした
あれから何十億年の日々が
動いたのでしょう
おたがいの存在を感じながら
楽しい日も苦しい日も
いっしょに過ごしてきました
心がつながって新しい大気を
作り出してきたのです
だけど、近頃のあなたの様子は
ちょっと気がかりです
酸素の量が足りないのでしょうか
心の位置が見えにくくなってきました
聞きたい言葉も聞こえてきません
もう行き止まりなのかもしれない
と、思いながらも歩きつづけ
断崖の上に立って眺めたとき
向こうには光る海が広がっていました
あの海には未来の時間が
溶けこんでいるのです
生命体の不思議をかかえ
わたしたちも行けるところまで
行ってみましょう
すべての出会いに歓喜し
全身でしっかり受けとめて
唯一無二の水の惑星の
無限と有限の真っただ中を
ゆっくりとつき抜けていきます
あなたと出会ったことが
良かったのかどうかなどと
問うことさえ忘れて
あなたと出会ったことが
ほんとうに良かったのか
どうだったのか
よくわからないまま時が過ぎ
わたしたち人類は
ここまでやって来ました
暗い宇宙にぽっかり浮かんだ
あなたの「姿」がとてもきれいだったので
おもわず見惚れてしまい
まっしぐらに駆け下りたのが
最初でした
あれから何十億年の日々が
動いたのでしょう
おたがいの存在を感じながら
楽しい日も苦しい日も
いっしょに過ごしてきました
心がつながって新しい大気を
作り出してきたのです
だけど、近頃のあなたの様子は
ちょっと気がかりです
酸素の量が足りないのでしょうか
心の位置が見えにくくなってきました
聞きたい言葉も聞こえてきません
もう行き止まりなのかもしれない
と、思いながらも歩きつづけ
断崖の上に立って眺めたとき
向こうには光る海が広がっていました
あの海には未来の時間が
溶けこんでいるのです
生命体の不思議をかかえ
わたしたちも行けるところまで
行ってみましょう
すべての出会いに歓喜し
全身でしっかり受けとめて
唯一無二の水の惑星の
無限と有限の真っただ中を
ゆっくりとつき抜けていきます
あなたと出会ったことが
良かったのかどうかなどと
問うことさえ忘れて