2018年8月17日金曜日

木澤豊さんからの詩集評

   「今という空を」

宇宙の美しさの肯定に満ちた詩集、ありがとうございます
そうだった、この世界はこれほどの光にあふれていたんだ
だから、いつも新しいんだ
そのように詩人のことばが教えてくれました
日々、一つ一つが出会いであった時間がありました
わたしは、それを思い出しました
発見の詩と言えますか

まるで想像世界への案内地図です
たとえば「クジラと合った」」
これは海への導きのうたです
心も体もそれらの言葉にグラリと揺れます
どの詩もそうなのですが。
(中略)

「約束の場所へ」とてつもなく大きなな約束
(ドア)の不思議な存在の仕方
わたしはこういうドアを持っているかなあ
(言葉が意味を結ばない世界 
 私にはまだ聞こえてこない)
(雨)はことばかもしれない 降ってくる 受ける 
晴れる・・・ 時代や人や場所で変わるけれど
いつもそれを浴び濡れている 乾けば自分が終わるときなのかなあ
いや雨ごいをするかな

最後の「窓は印象深かったです
開けなくても開かれている窓
たぶん海へ空へ宇宙へ無へ
 
印象深い詩集でした
ときどき開くことになるでしょう


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