「さくらさく」
さあさあさくら
まちどおしいな
みんなでみてる
もうすぐさくよ
いまにもさくさ
さくさくさくら
ほんとにさいた
はなびらきらり
みんなのきもち
あかるくなった
さこさこさくら
つぎからつぎに
どんどんさくよ
そらいっぱいに
さくらがひらく
さらさらさくら
かぜがふいたら
ひかりになって
そらでかけっこ
みなもにゆれる
「平原を走る」
私は平原を走っていた
風を破って進みたび
草野匂いが立ち上る
一秒ごとに新しい球体に
吸いこまれていく
体だけではなく
風景もいっしょに
引っ張られていく
息を切らして走っていた
走っても走っても
たどりつけない
もう限界かもしれない
心の音が言葉になって
浮かんできた瞬間
張りつめていた思いが
急にほぐれていった
空からまっ白い妖精が
小さい体をくゆらせながら
降りてくる
ささやき合いながら
歌ったりとまどったり
湧きたつように
大地に深く填め込まれていた
山がうねるように動き出した
揺さぶられたあらゆるものが
つややかな結晶体になる
無限と限界のあいだを
行ったり来たりしながら
人は生きている
限界の向こう側には
果てしない無限の
領域があって
私は宇宙の底の平原を
どこまでも走る
今、スノードームを揺らしているのは
誰ですか
ニジラのれきし
ぼくが おとうさんの「ほしのみはりばん」に
ついていったとき、ほしとほしのあいだを めぐっていたら
いきなりめのまえで おおきなひかり(いなびかりが 100こぐらいの)
がはじけて、あたまのなか ぐらぐらしはじめ
まっさかさまにおちていたんだ ぼくは
うぉーとさけびながら おとうさんに しがみついたけど
どんどんおちていった もうなにがなんだかわからない
どのくらいたっただろう だめかもしれないとおもったとき
からだごと どさーと ふわふわしたものに ぶつかって
はじかれながらも なんとか たすかったようだ
そらは まっさおで どこまでもつづく じめんには
あかむらさきのはなが いちめんに さいていた
そらのまんなかで とうさんとぼくは ふわふわしたものにかこまれていた
てにもあしにも ふわふわしたあかやきいろいものが くっついている
きらきらしていて
きれいだ ぼくは とてもおなかがすいていたので あかいふわふわを
まるめてくちにいれてみた