「冬の空いろ」
とろけそうな冬の空
淡い青がるうるうと広がって
大気圏の彼方まで
透けて見わたせるほど
すきとおっている
銀河の向こうから
飛来した光のひとひらが
神々しい雲になって
ぽうっと漂っている
今にもこぼれそうな心を
どんどん掬い取って
膨らんだりちぎれたりしながら
濾過しているのか
光の粉が降っている
春の花の香りを内包して
もうすぐ弾けそうだ
木の枝先がするすると伸びて
雲をつかまえようとするけれど
雲は自在に姿を変えて
するりとくぐりぬけていく
たとえ昨日と明日が
心細い日であったとしても
今日、この瞬間だけは
時間や質量の法則から
解き放たれている
この冬の空のどこかに
不思議な通路があって
いろいろな意識を吸い込んだり
吐き出しているらしい
伸びやかに広がる
ペールブルーの冬の空
見つめているだけで
どんな窮地も脱出できる
どんなの問題も
すり抜けられる気がする
心の静寂が極まって
空の呼吸の音さえ
聞こえてくるよ
2016年2月5日金曜日
つぼみは春の光の子ども
「つぼみ」
サクラもモモも
モクレンも
今はみんなつぼみです
ちいさくとがった
ひかりの子ども
ねむっているの
いいえ これから飛び出す
準備中
つぼみの中は
あたたかく
ほんの少し広がって
お日さま見えたら
はじけるの
こわくはないの
いいえ 新しい世界
わくわくしてる
サクラもモモも
モクレンも
今はみんなひかりです
つぼみのまわり
ひかりであふれ
まぶしくなった
つぼみは春の
ひかりの子ども
サクラもモモも
モクレンも
今はみんなつぼみです
ちいさくとがった
ひかりの子ども
ねむっているの
いいえ これから飛び出す
準備中
つぼみの中は
あたたかく
ほんの少し広がって
お日さま見えたら
はじけるの
こわくはないの
いいえ 新しい世界
わくわくしてる
サクラもモモも
モクレンも
今はみんなひかりです
つぼみのまわり
ひかりであふれ
まぶしくなった
つぼみは春の
ひかりの子ども
2015年10月9日金曜日
2015年9月14日月曜日
キミとボクとコスモスと
「コスモス」
秋の日差しが
きらめいている大地から
すっくと立ちのぼる
しなやかに青空を泳ぐ
コスモスの花
どこまでも続く道
キミと出会った
ひろい宇宙の中
やさしい光の引力で
キミと手をつないで
歩く道
笑っている
語っている
ときめいている
キミとボクとコスモスと
はるかなものたち
みんなつながっている
るり色の秋が
すべてを包み込む
秋の日差しが
きらめいている大地から
すっくと立ちのぼる
しなやかに青空を泳ぐ
コスモスの花
どこまでも続く道
キミと出会った
ひろい宇宙の中
やさしい光の引力で
キミと手をつないで
歩く道
笑っている
語っている
ときめいている
キミとボクとコスモスと
はるかなものたち
みんなつながっている
るり色の秋が
すべてを包み込む
2015年8月26日水曜日
●追いかける
「追いかける」
夏休みの少年たちは
日焼けした細い指で
虫取り網の柄を握りしめ
毎日、昆虫を追いかけていた
夏の波動を送り続けるセミ
魂を背中も乗せて運ぶチョウ
空気を切リ開くトンボ
宙を飛ぶ美しいものたちを
自分の網で捕まえたくて
網を振りまわす
空を泳ぐ無数の網
捕獲しても
すぐに空に放すのに
捕まえた瞬間の感触が
忘れられなくて
何度も何度も繰り返す
空を掬い続けていると
暑い空気が流動する
世界に張り巡らされた
インドラの網が
見えてくるまで
掬い続ける
夏を生け捕りにしたかった
のかもしれない
少年たちの夏は
いつまでたっても終わらない
振り上げた虫取り網は
空に静止したままだ
青空を突き抜けていく
大きな白い雲の
大きな白い雲の
動く音が聞こえると
雨あがりの蜘蛛の巣は
虹色に光り
ツユクサに残る宇宙の雫が
ユラッと輝き始める
夏休みの少年たちは
日焼けした細い指で
虫取り網の柄を握りしめ
毎日、昆虫を追いかけていた
夏の波動を送り続けるセミ
魂を背中も乗せて運ぶチョウ
空気を切リ開くトンボ
宙を飛ぶ美しいものたちを
自分の網で捕まえたくて
網を振りまわす
空を泳ぐ無数の網
捕獲しても
すぐに空に放すのに
捕まえた瞬間の感触が
忘れられなくて
何度も何度も繰り返す
空を掬い続けていると
暑い空気が流動する
虫を追いかけて
迷い込んだ裏庭の
ひんやりした異次元の空気を
吸い込んで
世界に張り巡らされた
インドラの網が
見えてくるまで
掬い続ける
夏を生け捕りにしたかった
のかもしれない
少年たちの夏は
いつまでたっても終わらない
振り上げた虫取り網は
空に静止したままだ
2015年6月19日金曜日
おはよう、夏の朝
「おはよう、なつのあさ」
おはよう
あさがお
なつのあさ
いよいよはじまる
なつやすみ
いろあざやかに
そめていく
おはよう
たいよう
なつのひび
おもいきりあつく
かがやいて
みんなげんきに
かけまわる
おはよう
せみたち
なつだもの
にぎやかなこえ
ひびかせて
ぼくもいっしょに
うたいだす
「なつやすみ」
ねぼけまなこに
飛びこんでくる
色あざやかな
あさがおの花
うすい花びら
しなやかに
夏の宇宙は
パッとひらく
今日もいちにち
がんばろう
楽しい夏を
跳びはねる
あさがおの花
咲いてるうちに
宿題すませ
出かけるよ
「つゆくさ」
つゆくさに朝つゆ残り
とうめいな水玉は
日光を浴びて
キララと光る
遠くからの信号を
受け取った気がして
心が澄んでいく
夏の一瞬
おはよう
あさがお
なつのあさ
いよいよはじまる
なつやすみ
いろあざやかに
そめていく
おはよう
たいよう
なつのひび
おもいきりあつく
かがやいて
みんなげんきに
かけまわる
おはよう
せみたち
なつだもの
にぎやかなこえ
ひびかせて
ぼくもいっしょに
うたいだす
「なつやすみ」
ねぼけまなこに
飛びこんでくる
色あざやかな
あさがおの花
うすい花びら
しなやかに
夏の宇宙は
パッとひらく
今日もいちにち
がんばろう
楽しい夏を
跳びはねる
あさがおの花
咲いてるうちに
宿題すませ
出かけるよ
「つゆくさ」
つゆくさに朝つゆ残り
とうめいな水玉は
日光を浴びて
キララと光る
遠くからの信号を
受け取った気がして
心が澄んでいく
夏の一瞬
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