2018年6月19日火曜日

あとがき

      あとがき

 二十年ぐらい前。宮沢賢治研究会「天気輪
の会」で賢治作品について毎月レポートを書
いていました。ある日、唐突に、主宰の木澤
豊さんから「新しい詩誌を作りますので」と
言われ、、いきなりメンバーに入っていたの
で、驚きました。まだ詩を書いたことがなか
ったので、少し躊躇していたら・・...   「大
丈夫ですよ 思い浮かんだことをそのまま書
いて、ください」と。勧められました。
というわけで 何が何だかわからないまま、
詩誌「つめくさの信号」に投稿し始めたのが、
私の詩の、出発点だったと思います。あれか
らずっと、詩のようなものを書き続けている
のですが やっぱり今も、何が何だかわから
ないままなのです。
 でも、詩の奇妙な引力に引かれ、不思議な
衝動に突き動かされて、書いているのは確か
です。 説明のできない未知の世界を、もっ
ともっとさまよってみたいと思っています。
その後。POEM LETTER「天気予報」を経

て詩誌「黄薔薇」の同人になり現在に至り
ます。

 この度は、新しい詩集を作るにあたり、
「黄薔薇」の井久保伊登子さんから。
「次の詩集を、早く作った方がいいですよ」
と、お電話やお便りを何度かいただき。詩集
作りの準備のこと、詳しく教えて下さいまし
て、やっと制作に取り掛かかるかことができ
ました。そして、宮崎の本多企画さんをご紹
介いただき。本多寿さんが素敵な
編集をして下さいました

 詩集作りに関わってくださった方々、見守っ
て下さったすべての皆様、インスピレーショ
ンを与えてくれる森羅万象に深く感謝しています


星占いでは、「出会い運」だけが飛びぬけて良い
のですが、本当に出会いの運勢は抜群に良いよう
です。この本を手に取ってくださっている皆様
とも紙上でお会いすることができて、とてもう
れしいです

              2018年

 


2018年6月14日木曜日

   「虹」

急に降りだした雨
とうめいな雨つぶが
次から次へと
連なって降りてくる

鮮やかな緑葉が
水滴を受け止めるたびに
いっそう艶やかに輝いて
発光している
初夏の午後

ふと気が付くと
窓が妙に明るくなっていた
色とりどりの光のスペクトル
雨が残した水蒸気が集まって
’’(色彩の粒子のパレードが始まるよ’)

妖しい光に誘われて
外に飛び出すと
空いっぱいに立ちのぼる
巨大な光のアーチ
どうぞここから入ってください

圧倒的な引力に惹かれ
吸引されてtいくけれど
近づいても 近づいても
遠くなる
奇妙な遠近感

広々とした入り口が
待ち受けているのに
入ろうとしても入れない
立ち止まって、ただ見惚れていたら
あっという間に消えていた

虹の残像だけがが夕暮れま近の空に
溶けていく

人は虹を見上げて
心の中に吸い込むたびに
虹色の渦に巻き込まれ
翻弄されながら
澄み切っていく

再生の時間

     (途中です)












  

2018年6月2日土曜日

目次

     目次

ほのお
 米



流星
どこまでも
地球へ
冬の銀河の片隅で
夕日から始まる
朝がくる

2
空のピアニスト
青い樹木
空を泳ぐ
時のかたち
クジラと出合った
飛ぶ
追いかける


約束の場所へ
冬の空いろ
樹木と太陽と
出会う
植物図鑑